その3~地域交流センター基本設計~

 平成14年度の事業は、核となる施設の地域交流センター(市民会館の機能を備える)の基本設計でした。すでに議会の議論で、市民参加の懇話会を開催し意見を聞くことになっていたので、市民公募の委員を含めた約10名の委員による懇話会を設置し、基本設計を進めていくことにしました。また、この施設は耐用年数に近い老朽化した市民会館の機能を移す役割も持つことから、その利活用について現在の市民会館の利用者へのアンケート調査、今後施設を利用すると思われる団体(関連団体)や活動グループへの聞き取り調査などをおこない、基本設計へ反映することにしました。

 関連団体との意見交換では、まず計画の説明を行い基本設計への意見交換の予定でしたが、計画そのものへの批判が多く、計画の説明と関連団体側からの要望の場になりました。

 この時、やはり計画時点での市民との意見交換の場が如何に必要かをしみじみ感じたときです。

 結局、砂川市文化協会からの意見や、市民会館の利用者へのアンケートの結果や、ホームページで公表したことに対する意見なども含め整理して、基本設計段階での市民意見として実現の可能なものは庁内で関係部所と協議して判断をした。また、今後検討すべきもの(実施設計段階、工事施工段階及び備品や運営方法での対応となるもなど)については課題としてまとめ、それを情報公開コーナーで開示し、施設利用団体などへ説明したり、公開の市民フォーラムの中で基本設計案とともに報告しました。

 この時点での課題は「施設の運営」だった。市民公募による懇話会は、それぞれが組織を背負ったものになり、発言が少なく、参加いただいた方には不完全燃焼だったのではないかと申し訳なく思います。

 最後の懇話会では、施設の運営について、もっと具体的に内容を深め議論すべきだとの意見があり、課題を残すことになりました。

 平成14年度の基本設計に関わる事業の結果、市民意見を代表する懇話会は団体の代表では、陳情型になり創造的な意見は得にくく、施設の運営については、具体的な事業展開や運営の実際を学ぶことが必要であることと、責任を持った人々による意見交換でないと実現化が難しいということを学びました。

SORA2016年3月号表紙

公告と生活情報誌中広 2017/7/27 巻頭特集 砂川市地域交流センターゆうとNPO法人ゆうがつなぐ未来への懸け橋 SORA2016年3月号

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